利益を追うのではなく、生産性を高める!

ビジョン経営コンサルタント
羽谷 朋晃(はたに ともあき)

第1回 生産性向上の鍵「イノベーション」

労働力不足、特に若者人口が減る

2023年に日本の人口の半数以上が50歳以上になり、

2025年には団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者になります。

つまり、超高齢化社会に入ってくることになります。

 

実は、これが問題になるというよりは、労働人口が減少する事が大きな問題です。

特に、若者の労働人口の減少が大きい今、人手不足で困っている会社は、

これからますますその問題が深刻化します。

 

さらに、人件費が上がることも忘れてはいけません。

「高齢化社会だから仕方がない。国が何とかしろ!」

なんて他人任せにしても何の解決にもなりません。

生産性を高める事が必須の時代

今、企業の経営者が最優先に考えることは、社員一人当たりの生産性を上げることです。

 

想像してみましょう、

1人当たりの生産性が2倍、3倍、4倍とどんどん向上していったら、

これまでより少ない人数とコストで売上を達成し、利益を上げることが出来ます。

 

それを、社員の給与や福利厚生やさらなる生産性向上に使う。

こんな好循環を生んでいる会社は、人手不足に悩んでいません。

人は自然と集まってきます。

 

そうなれば、さらに優秀な人材を採用することも可能になるでしょう。

そして企業はさらに成長する。

 

売上や利益の前に

『社員一人一人の生産性向上』がこれからの時代のキーワードです。

イノベーションとは生産性を高める事

ところが、生産性を高める重要性に気づいていても上手くいかない。

機械やシステムを導入しても、そんなに生産性が高まったと思えない。

 

では、上手くいっている企業とそうでもない企業の差はどこにあるのか

 

それは「イノベーション」を起こせているか、起こせていないのかの差です。

 

イノベーションを技術革新と訳している為に、

多くの日本の企業では、
革新的な新しい技術やそれが組み込まれた商品やアイデアの創造と理解しています。

 

ところが、

もともとイノベーションは、経済活動の中で、生産手段や資源、労働力などの組み合わせを

これまでと変えることで新たな価値を生み出す事として定義されています。

 

上手くいっている企業は、

これまでにない新しい方法を導入し、高い生産性を生み出しています。

 

一方、上手くいかない企業は、現状を変えずに生産性を改善していこうとしています

 

または、現状を変革したい気持ちはあっても、その枠から出られていない

というのが真実なのかもしれません。

変革にはビジョンが必要

どうして、現状の枠から出ることが出来ないのか?

 

それは、現状の問題解決から発想し、その解決に奮闘しているからです。

 

20世紀の市場環境においては、その方法で上手くいっていたでしょう。

ところが、今の変化のスピードは過去をはるかに超える早さで動いています。

いつの間にか、スマホで情報が瞬時に手に入り、

自動運転車が現実感を増し、人工知能があらゆる産業に導入されるようになる。

 

過去からの延長線上にある現状からの発想は、あっという間に時代遅れになります。
そこで、未来からの発想、つまり「ビジョン」が必要になるのです。

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