利益を追うのではなく、生産性を高める!

ビジョン経営コンサルタント
羽谷 朋晃(はたに ともあき)

第2回 イノベーションを創り出す「ビジョン経営」

前回、労働力不足が予測される将来に備えて高い生産性が必須であること、
生産性を高めるには、イノベーションが欠かせないこと、
そのイノベーションを成功させるには『ビジョン』が必要になることをお伝えしました。

今回は『ビジョン』について詳しくみていきましょう。

ビジョン経営とは

生産性を高める為に「ビジョン」が必須だと書きましたが、

ビジョンやビジョン経営について以下のような誤解があるようです。

 

ビジョンを語れば社員がついてくる

ビジョンがあれば社員の方向性が一致する

ビジョンを唱和すれば社員の中にビジョンが浸透する

ビジョンがあれば売上、利益が上がる

 

これらはビジョン経営の姿ではありません。

 

このような誤解を持ったままで企業が進んでいくと、

目の前の問題に奮闘することだけに終止することとなり、

ビジョンはいつしか壁の飾り物になってしまいます。

 

ビジョンとは、企業が未来のある時期までに成し遂げたい成果と言えます。

 

しかし、その成果を得る為には行動を起こさなければなりません。

ビジョンを語っても、売上、・利益を上げようと自分や社員を叱咤激励しても、
それを得る行動が起こらなければ、決して望む結果は得られません。

 

仮に、あなたが甲子園常連校の高校の監督だとします。

 

今年の夏も甲子園に出場しました、ところが秋の新チームは県大会で敗退します。

春の甲子園出場を逃したのです。

 

そんな状況で、監督のあなたは、夏の甲子園予選までにどうするでしょう。

当然、現状のチーム状態を分析し、予選を勝ち抜く為の修正、練習を加えます。

そして、夏の甲子園には見事出場を果たすでしょう。

 

しかし、選手達に、「甲子園を目指す」と語って、日々がむしゃらに厳しい練習をしても

甲子園に出場できる練習をしているかは確かではありません。


ビジョン経営とは、ビジョンを成し遂げる為の、行動を実践する経営と言えます。

先の例えでいえば、「甲子園に出場」がビジョン、

「予選を勝ち抜くための練習をする」が行動を実践する、ということです。

ビジョンに沿った行動を実践する

ビジョン経営を実践して生産性の高い組織を創るには順番があります。

 

ビジョンの存在が、まずは一番目

そして、ビジョンがあるならば、次は、それに沿った行動です。

 

ビジョン経営を実践している企業は、

ビジョンを成し遂げる行動とはどんなものかを知っています。

 

そして、今の時点でその行動が出来ていないのなら、行動を修正します。

そうして、ビジョンを成し遂げられるレベルまで社員や組織の能力が高まっていきます。

 

では、ビジョンを成し遂げる行動を知るにはどうすればよいでしょうか。
次回は、その方法について取り上げます。

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