「論語と算盤」を現代の経営に活かす!

ほめる人間力研究所
渡辺洋之

掲載日:令和2年2月3日

第4回 人格者のもとには人が集まる。

皆さんは、いかがでしょうか。
仕事で正しいと信じることを続けていても、なかなか理解者や協力者が集まらない。
誤解されてしまう。

非難される。

そんなときは辛く苦しいものです。

 

しかし、論語にはそんな状況の私たちに力をくれる言葉があります。

徳は孤ならず、必ず隣(となり)有り 

伊與田覺先生の解釈です。

 

先師が言われた。「報いを求めず、陰徳を積んでいる者は、決して一人ぽっちではない。

必ず思わぬところにこれを知る者がいるものだ。」

 

「徳は孤ならず、必ず鄰有り」・・・徳行を貫き通している人は決して孤立しない。

きっといつかは理解者や仲間が現われるであろう。という意味です。

 

「陰徳」とは人知れずそっと積む善行です。

コツコツと正しい道を貫いて事業を続けていても、なかなか陽の目を見ないこともあるでしょう。
世間の非難を浴びながらも、利益が上がり注目が集まる人もいます。

 

しかし、孔先生は、「気にするな。あなたの隣にあなたのことを理解してくれる人が、

必ず現れる」と私たちに勇気を与えてくれます。

 

この言葉は、2千年以上に渡って孤独な有徳者を勇気づけてきました。

 

神奈川県を中心に展開する書店チェーンであり、また出版社である、
「株式会社有隣堂」さんの店名もここを由来としているのです。

論語をビジネスに読み替えると・・・

現実の社会は矛盾も多いものです。

人から悪く言われても、自分が正しいと信じる道を、必ず理解者が現れると信じて、

続けていく。

そんな人々への励ましの言葉なのです。

 

経営者、リーダーが自分の「徳」(人格)を磨いていく。

そこに共感した多くの人々が集まってくるのです。

有徳の人格者であるリーダーのもとには人格者である部下が集まってきます。

 

あなたの心は、

蝶の集まる美しい花でしょうか。

それとも蠅の集まる腐敗物でしょうか。

 

リーダーの心得

皆さんの会社には蝶のような従業員さんが集まっているでしょうか。
もう一度、静かに自分の心を見直してみませんか。

里仁篇 書き下し文

子曰わく、徳は孤ならず、必ず隣(となり)有り。

 

徳 :道を行って心に悟り得ること

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