組織がイキイキする会議術

経営活性化アドバイザー

前沢しんじ

第6回 会議をよくするヒント

会議を活性化する様々なヒント

ここまで5回にわたって会議のあり方と、会議のアイデアについて書いてきましたが、

最終回は会議をより効果的なものにするヒントをお伝えします。

  1. 会議で何をするのかを決めたら、同時に「いつ」「誰が」するかを決めること。
    でなければ動かない。動かなければ意味がない。
  2. 会議を続けると「問題解決の方法」や「戦略を実現する」仕組みが出来てくる。
    いろいろな問題も、会議があると解決の道筋(仕組み)が見えてくる
  3. どんな業界でもコンサルは「いいこと」を言ってくれる。
    しかし、それを動かすのは自社のスタッフ以外にない
    それを機能させるのが会議。そういう仕組みを考えるのが首脳部の仕事
  4. 数字を読み上げて、言い訳をするだけの会議はするな
    会議は真剣勝負だ。政治家のような玉虫色の結果を出すな。

    真剣勝負だが、非難の仕合ではない。前進するためにいい方法を見出すため
    知恵を出し合うことが大事。
  5. 会議はスピードが命!スピードのある会議は、スピードのある経営につながる
    すべてにわたってスピードを上げよう。着実に迅速に積極的に進めよう。

    必要以上に延期してはいけない。日限をきめて担当者を決めて行なう。
    場合により組織を再編成して会議を実行部隊にすれば
    スピードのある経営が実行されやすくなることもある。
  6. 社員全員に常に
    危機意識(しっかりやらないと自分の給料が下がるという切実な気持ち)と、
    問題意識(今の自分の部門、自分の仕事はほんとにこれでいいのかという問いかけ)を
    もたせるために会議を有効に使おう。

会議前会議 + 会議本番 + 会議後会議 がポイント!

  1. 会議企画者と当会議の責任者、又はキーパーソンとの間で、
    会議前会議+会議本番+会議後会議をすると密度の濃い会議になる。

    筆者は常にそうやってきた。
    これが30年間で継続的に500回以上もできた一番の元だったと思う。
  2. 会議責任者の仕事はPDCF
    ①P (PLAN・計画) 
    どんなテーマでやるかを決め、あらゆる資料を準備する。
    「会議は、やり始めたときにはすでに終わっている」と言ってもいいくらい、
    事前にいかに準備するかが成否の決め手です。

    「さあ、どうしましょうか」は会議ではありません。

    ②D (DO・実施) 
    時間どおりに会議を実施する。
    人間の集中可能時間は1時間半~2時間。
    私語を抑え、無駄話をなくし、脱線しないように進める。

    ③C (CHECK・確認) 
    会議後、何が決まったか、自分は何をすべきか、何を次回会議に繰り越すかを確認。

    ④F (FOLLOW・継続) 
    前回の会議からの進行状況と、新たな会議材料を蓄積する。

    議事録は箇条書きでもいいので必ず作成する。
    担当者を決めて必ず2日以内に作成し、各部門に回す。遅くなったら意味がない。
    秘匿事項以外は社員全員で情報を共有する。

ひとつでもお役にたてば・・

今回で「組織がイキイキする会議術」は終わりです。拙い説明で少々恥ずかしいのですが、すべて筆者が体験してきたものです。

たったひとつでも読者のみなさまの経営活性化に役立てば

こんなうれしいことはありません。みなさまのご繁栄をお祈り申し上げます。

前沢しんじ

[完]

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