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コラム

2024.03.03

確定申告よもやま話

通帳を確認して、適正な申告を

令和5年分の確定申告の期限も近づいてまいりました。
みなさま、所得税、消費税、贈与税申告はお済みでしょうか。

さて、確定申告書を作成していく際に、預貯金通帳で申告年分の入出金を確認されていますか。


確定申告は年に1度しか行わないため、
年始に臨時的に発生した所得については申告を失念しやすいものです。

失念されやすい所得の代表が、保険の満期や解約に伴う保険金の入金です。
保険の満期金等は必ず通帳に入金されるため、通帳を確認することで申告漏れを防げます。

一定金額以上の保険金の払出しがあった場合には保険会社から税務署へ支払調書が提出されるため
税務署は把握しやすいけれど、納税者は思い出しにくい所得と言えます。

他にも、次のような状況で、通帳確認が役立つことがあります。

・不動産譲渡で、譲渡金額の変更があり、後から追加入金があった
・貸付不動産の大規模なリフォームで、工事内容の変更があった
・貸付不動産の入退去があり、入出金がイレギュラーだった


当事務所でも、できる限りお客様の通帳を確認させていただいております。

納税者さんが申告に関係ない書類と思われていたり、そもそも失念されていたりすると
お持ちいただいた資料の中に情報がないこともあるためです。

次のような場合には、通帳を確認することで、状況が把握できることもあります。

・医療費を補填する保険金が入金されていた
・自宅のリフォームをしたが、税額控除の対象だった
・本人に贈与した認識はなかったが、実は贈与税の対象となる金銭の動きがあった


「申告内容は去年と同じだよね」と思わず、申告の前に通帳の入出金を確認することも
適正な税務申告につなげるための一つの手法といえます。

ご自身の財産管理という意味でも、通帳確認されることをオススメします。

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