愛知県名古屋市緑区｜税理士・会計事務所

直鞍ビジネス支援センター
センター長　　岡田高幸

●中小企業さまのお悩み

江戸時代から続く地域の老舗企業様より、

「新たにはじめた一般食品製造事業を成功させたい。
　特に新商品のパンケーキミックスの売上を増やしたい」とのご相談がありました。

●私からのアドバイス

ご提案したのは「試食会を開催すること」でした。

それもただの試食会ではなく、地元保育園での試食会です。

新商品の原料には地元産の米粉が用いられています。
その刈り入れを手伝ってくれた保育園で試食会を開催することで
「社会性」「地域貢献」を発信し、新商品を知ってもらうきっかけにしようという作戦です。

「園児が刈り入れた米粉を使用したパンケーキ試食会」というキャッチコピーをつけた
プレスリリースを発信したところ、
試食会当日には新聞３社とテレビ局の取材が入りました。

特に、テレビでは夕方のニュースで５分ほど取り上げられ、新商品についてはもちろん、
会社のこれまでの取り組みについても触れられた充実した内容となりました。

ご担当者からは「お金をかける方法ではなく自分たちにできる方法でPRすることができ、
とても感謝しています」という喜びの声をいただきました。

もちろん新商品は地元のJA直売所などで売上好調とのことです。

●ここがポイント！

プレスリリースを発信して新聞やテレビなどのメディアに取り上げてもらいたいという方は
たくさんいらっしゃいます。

しかし、その発信する内容がただの製品紹介では記者さんを含めた読み手の記憶に残ることはなく、売上に結びつくこともほとんどありません。

商品のPRのポイントは売り手が「商品を買ってもらいたい！」という想いをぐっと抑え、
自分たちの個性と情報を伝えることです。

そしてその情報に読み手の共感を喚起するような要素を掛け合わせることが、
回り回って消費者の心をくすぐり、商品への関心をかき立てます。

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