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コラム

2014.05.23

残業を解消しよう

残業を解消しよう③: トップが原因の残業

多くの企業の悩みのひとつに『残業』があるのではないでしょうか?
まだ解決途上であるのに解決策についてお話するのは
かなり心苦しいところがあるのですが、
皆さまのご意見もお聞かせいただければと思います。
残業の解消に向けての第一歩は、残業を分類することにあるように思います。
今回は残業してしまう理由という視点で分類し、
それぞれについて解決策を考えてみましょう。
まずは、トップが原因の場合をあげてみましょう。
①トップが残業を好意的に捉えている
「残業する人は、仕事を頑張っている人だ」とトップが捉えていると、
従業員もそれに感化される形で、残業をしてしまう。
一方、「残業する人は、仕事が遅い」と捉えていると、
残業時間は短くなる傾向が認められると内閣府の調査で判明しました。
朝日新聞 DIGITAL 長時間労働の職場、上司が残業に好印象 内閣府調査
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210388.html

これはトップダウンが効いているという点でまとまっている組織だと言えますね。
この場合、トップが考え方を変えて言動で示せば、
じわじわと残業が減ってくるでしょう。
朝礼などでのあいさつの際に時間内で仕事をすることを褒める
(残業を否定するのは、必要があって残業している従業員の否定にもなってしまうので、避けるべきでしょう)
残業をしている従業員に「がんばっているね」とポジティブな声をかけるのではなく、
「あと何分くらいかかるか」といった時間管理を意識させる声かけをするなど、
地道に、そして、意識的に発言していくことが解決につながります。
また、トップ自身が残業なしを実践することも重要です。
とはいえ、トップや管理職はどうしても仕事が多いものです。
そんなときは、一時間程度、自宅へ帰るなど、職場を一旦離れてみてはいかがでしょうか。
上司が席を外せば、従業員も帰りやすくなります。
また、職場から離れることで、息抜きの効果も期待できますし、
残業しようとしていた仕事が実は翌日でも充分と気がつくこともあります。
②残業した方が評価が高くなる(アピール残業)
①と似ていますが、こちらは昇給や昇進など、
目に見える形で残業がプラスに働く(あるいはプラスに働くと
従業員が感じている)場合です。
この場合は、まず、評価制度を見直します。
評価基準をリスト化して、残業をしても昇給等へ効果がないことを示します。
難しい部分もありますが、働いた時間ではなく、働いた質を評価するよう意識していきましょう。
③仕事を早く終わらせると、新しい仕事を追加される。
これは陥りやすいところですね。
仕事の手が空いた人に仕事をまわすのはある意味で正常な行為だからです。
自分の仕事を労働時間内に終わらせても新しい仕事を回されれば、残業になってしまいます。
この場合、問題は、残業時間だけでなく、
従業員が効率よく仕事をしようとするモチベーションを下げてしまうということにもあります。
この理由での残業は、労使双方に害があるため、
必ず改善したいところです。
解決としては、
トップや上司が部下の仕事内容、仕事力をよく把握した上で
仕事を出来るだけ前もってふっておくこと。
すなわち、上司の管理力をあげる、また、
管理する仕組みを整えるということにあるように思います。
今回見た3つのいずれの理由にしろ、評価する際には、
可視化しやすい労働時間を主にするのでなく、
仕事の質を見るように心がけ、制度を整えることが重要です。
不要な残業をしてしまう理由は従業員ごとに異なり、また、複合的です。
その理由を分析し、焦らずひとつひとつ解決していきましょう。

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