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コラム

2011.11.14

中小企業と円高

中小企業と円高⑥:海外進出の目的整理の必要性

前回のブログで、円高の今は海外進出の好機であること、
また、海外進出の際にはコストやリスクを予想するとともに、
海外進出(海外拠点展開、市場展開)の目的を整理しましょうとお伝えしました。
では、海外進出の目的整理とはなんでしょうか?
なぜ必要なのでしょうか?
「逃げる」という漢字は、偏を変えると「挑む」になります。
真逆の行動ように見えて、「逃げる」も「挑む」も、ちょっとした違いなのです。
ちょっとした捉え方、考え方、心の持ちようでがらっと行動が変わります。
現状から「逃げる」ために行動すると、隣の芝が青く見るため、「無謀に挑む」ことになりやすいものです。
一方、現状に「挑む」ために行動すると、現状の苦境と対面することになるため、論理的な行動ができます。
御社が海外進出を行う目的が以下のものであれば、もう一度、事業を見直してみましょう。
目的例① 日本の市場が縮小しているため
   → 海外の市場で、御社の製品・技術に対する高い需要がありますか?
     日本の別の市場で、御社の製品・技術を転用できませんか?
目的例② デフレで日本では単価が下落しているため、海外で利益を稼ぎたいから
   → 進出候補国では、利益を獲得できる見込みが立ちますか?
     自社製品コストを下げる改善はありませんか?
事業決定の基本は「コストやリスクに見合うだけの収益を獲得できる見込みがあるか」ということです。
周囲の企業や流行に安易に同乗するのではなく、自社にとってどの方法が最も有効であるのかという視点から対応することが大切です。

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