顔晴(がんば)ろう製造業 ~前向きな考えのススメ~

元気のいい製造業

前回までの2回は航空宇宙業界について思うところを書いて来ました。

今回はもっと大きな括りの製造業としてお話をしていきたいと思います。

製造業の今

日本の製造業はどのくらいあるのでしょうか。

経済産業省「工業統計調査」によれば

平成22年の従業者4人以上の企業数は、20万1781企業です。

この内、中小企業は19万9899企業で全体の99.1%を占めています。

従業者数でみると518万5432人で全体の67.7%となります。

 

 

これらの企業や従業者の方は、どんな業種で働いているのでしょうか。

日本標準産業分類では、製造業を大分類としています。

さらに細分化した中分類では、以下に示す通り32業種あります。

 

★食べ物系

  食料品製造業、飲料・たばこ・飼料製造業

★木、紙系

  繊維工業、木材・木製品製造業、家具・装備品製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業、

  印刷・同関連業
★化学系

  化学工業、石油製品・石炭製品製造業、プラスチック製品製造業、ゴム製品製造業

★自然系

  なめし革・同製品・毛皮製造業、窯業・土石製品製造業

★金属系

  鉄鋼業、非鉄金属製造業、金属製品製造業

★機械系

  はん用機械製造業、生産用機械製造業、業務用機械製造業

★電気系

  電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業★その他系

  輸送用機械器具製造業、その他の製造業

 

 

以上のように当たり前のことですが、経済活動を網羅しています。

この製造業の元気が日本の元気を牽引していくことは疑いのないことと

思います。

 

現在どのくらいの企業が元気のいい企業であるか、

残念ながらデータはありません。

元気のいい製造業の条件

では、元気のいい製造業の条件とは何でしょうか。

まずは経営者の経営に対する姿勢です。
元気のいいと感じる企業は、必ず経営者の方が元気です。
業績の浮き沈みを外部環境の理由にはしません。
常に前向きな思考を持ち、次の打ち手を考えています。
また、謙虚であることも見逃せません。
自社の置かれている状況を冷静に分析しています。

もちろん、こういった経営者の元で働く従業者の人も明るいです。
社内ですれ違うと明るく挨拶をされます。
いつも穏やかな笑顔を見ることもできます。
まさに顔晴っています。

 

「顔晴る」と書いて「ガンバル」と読みます。

意味はいつも顔を晴れやかにして事をなすと解釈しています。

困難な状況に出会ったときほどこのように振る舞った方が

しかめっ面をして対処するより良い結果がうまれると思います。

現場はどうでしょうか。

 

元気のいい企業の製造現場は整然としています。

少なくとも5Sの内の2S(整理、整頓)はしっかりと行われています。
製造から奏でる音色も心なしかリズミカルに聞こえて来ます。

不景気は社長がつくる

不景気は社長がつくる?

景気の動向調査の1つに景気ウォッチャー調査があります。

これは地域別、分野別に選定した2,050人を調査客体としたものです。

この中には経営者も含まれています。

この人たちが景気の現状や先行きに対して判断します。

この判断により景気が良くなったとか悪くなったとかの見方が発表されます。

 

例えば、平成24年7月の景気ウォッチャーの見方は

「景気は、これまで緩やかに持ち直してきたが、弱い動きが見られる」

とまとめられています。

 

社長が景気をどのように見るかによって結果に影響を及ぼします。

そういう意味では不景気は社長がつくっていると言えるのではないでしょうか。

逆に元気のいい社長が多ければ、見方はどのようにまとめられるのでしょうか。

自社はどうする

やはり中小企業は経営者に因る所が大きいと思います。

経営者が率先垂範で企業の元気を生み出すことが必要です。

でもそのようにいかないのが現実です。

そういう時は税理士中小企業診断士などの専門家に相談して下さい。

きっと良い方向に向かうことができると思います。

 

経営者の方には、次の3点に注力して頂き、

元気のいい製造業になって頂きたいと思います。

 

 

★元気のいい製造業3つのポイント

 ・自社の特徴をつかむ、いわゆる強み(儲けの理由)を把握する。

 ・グローバルな中での自社の位置づけを行う。

 ・利益が出る仕組みを構築する。

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