A4用紙2枚から始める【事業計画書作成講座】

経営コンサルタント

平野貴之

第4回 A4用紙2枚の事業計画書の作成ステップ(経営理念編)

 

次に、A4用紙2枚の事業計画書の作成ステップを具体的にお話していきます。

A4用紙2枚の事業計画書の作成ステップは?

事業計画書と言うと「数字の計画」と言うイメージの強いかもしれません。

でも、計画書ですので、行動計画が伴わなければ、実行できません。

 

逆を返せば、いくら数字の計画を詳細に作っても、行動が出来ない計画であれば、

「絵に描いた餅」になってしまうのです。

 

よって、行動計画を検討する必要があります。

 

しかし、具体的な行動計画も、

どのような方針で行うのかを決定しなければ、作成できません

 

したがって、先述した事業計画書の内容の

経営理念⇒経営戦略⇒経営戦術⇒5ヶ年の予想損益計算書

の順番に作成していくのが、一番、スムーズに行えます。

A4用紙2枚の事業計画書の作成ステップ1 経営理念

では、経営理念から見ていきましょう。

経営理念とは、その会社の行動指針であり、最終的な拠り所となるものです。

 

すでに、経営理念がある場合は迷うことはないと思います。

それを事業計画書に反映させるだけです。

 

まだ、経営理念がない会社もあると思います。その場合は、

ぜひ、この機会に「どのような経営理念にしようか」と検討してみてください。

 

経営理念は、経営者や従業員が行動の拠り所(=経営戦略や経営戦術の基礎)と

なる部分ですので、しっかり検討する必要があります。

経営理念の重要性とは?

なぜ、ここをしっかり決めないといけないかと言うと、

経営理念がブレると後々、経営戦略や経営戦術がブレる(=売上や利益が上がらない)

ことにつながるからです。

ですから、短兵急に決めようとするのでなく、じっくり検討してください。

 

最初のA4用紙2枚の事業計画書を作成する時までに、

しっくりくる経営理念が決定出来ないのであれば、

初めは、「社長の想い=会社の方針」を書くだけでも良いのです。

 

表面上だけの経営理念や他社の真似をしたような自社にそぐわない経営理念よりは、

社長の想いをそのまま書いた方が

「行動できる事業計画書」「伝わる事業計画書」になるからです。

 

銀行の資金調達などで使う事業計画書でも、

格好は良いが社長の想いが伝わってこない経営理念よりは、

社長の言葉で説明できる「社長の想い」の方が良い場合も多いのです。

 

しっくりこない経営理念は、本当に、経営にとって

逆効果(従業員のモチベーション、売上や利益、資金調達面全般に渡っての逆効果)に

なるので、ここだけは気を付けてください。

 

もちろん、しっくりくる経営理念はあったほうが良いので、

毎年、事業計画書を作成していく中で、より良い経営理念(しっくりくる経営理念)を

考えいけば良いのです。

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