2026.04.13
家督相続 〜円満な相続のために〜
金融機関の相続手続きが1度で終わる未来
厚生労働省が公表している「令和6年 人口動態統計月報年計」によると
令和6年の死亡数は160万5千人。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば
今後20年にわたり死亡者数の増加が見込まれており
それに伴い相続の発生件数も増えていく見込みです。
また、相続の形については、親から子だけではなく、兄弟間や遺贈など多様化することが考えられます。
このように相続件数が増え、複雑化することが見込まれる中
今月8日に、SMBC日興証券などの大手金融機関7社が
顧客の遺産相続手続きを一括して対応する仕組みを構築する計画を発表しました。
現状において相続が発生した場合、被相続人が複数の金融機関に取引口座を保有している場合
相続人は金融機関ごとに連絡し、それぞれの窓口や郵送・電話にて相続手続きを行う必要があります。
金融機関ごとに異なる独自の申請書への記入や、相続人の自筆が求められたり
各金融機関に同じ説明と相続関係書類を提出しなければいけないなど
相続人は重複する手続きを繰り返し行うこととなります。
その煩雑さから、被相続人の取引口座を閉鎖せず放棄してしまう事象も耳にします。
また、被相続人と取引のある金融機関がわからず、他にも被相続人の口座があるのではないかという不安を抱える方もあります。
この事務負担の多さと活用されない口座が残ってしまう可能性への懸念は、金融機関側も同様でしょう。
令和9年夏に試験導入され、令和10年秋には全国でのサービス提供を目指すとされています。
今後、このサービスには地域金融機関も参加していく想定です。
「みらいたすく」と名付けられたこの仕組みがどのように実用化していくのか、
また、相続に係る手続き負担をどこまで解消してくれるのか、期待が高まるところです。
日経新聞 大手金融7社、相続手続きを共通に 書類提出1度で完了
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGXZQOUB0842C0Y6A400C2000000&scode=8316
朝日新聞 7銀行・証券が相続手続きを大幅簡素化 相続人・金融機関双方に利点
https://www.asahi.com/articles/ASV483Q6DV48ULFA01KM.html?iref=comtop_Business_01
厚生労働省 令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai24/dl/gaikyouR6.pdf
