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コラム

2021.05.15

経営支援資料館

事業再構築補助金の採択率を上げる方法                   第3回 読んでもらうポイント

株式会社エグボ
代表取締役 珠林直人

審査員の立場になって考える

申請された書類を審査員が精査しますが、その数、ざっと10万〜15万件。
審査に当たる時間は、一人当りだいたい10分程度です。
そうやって彼らは短期間におびただしい量の書類に目を通し、
「可」と「否」を分けていくのです。

審査員の立場になると見えてくるポイントは、「ぱっと見」の印象です。
読みにくい・空欄が目立つ・必要事項のモレ、
このような書類にゆっくり目を通そうという気持ちにはなりませんよね。

「お、解りやすい」「まとまりがいい」など、
書面のいい顔を目指して工夫してみると効果が高いでしょう。

ポイントは見やすさだけではありません。
見やすさを優先したばかりに陳腐な内容になっては元も子もありません。

審査員は中小企業診断士を中心とした有識者です。
年齢も若年から高齢まで幅広く、専門業界も様々で、スキルやノウハウも違います。

つまり、彼らには共通した特有のロジックがあり、
その配慮に注意しないと採択にならない可能性があるのです。

事業の収益がいつまでにどのようにあがるのか、
数字という裏付けのある根拠とわかりやすいストーリーが必要です。

あと、自社特有の個性や社長の経験など唯一無二のオリジナリティがあると強いですね。

読んでもらう10のポイント

①読んでもらえるかどうかは1ページ目にかかっている。
 テーマなどの表題も重要です。

②出来るだけイラスト、写真を入れる。
 ビジュアルは人の関心を引きつけます。

③空欄は残さない。
 空欄が目立つようでは、「やる気」を疑われて軽視されがちです。

④結論と根拠の関係を常に意識して文章を構成する。
 読み手の「なぜ」を解消することを意識する。

⑤プレゼンテーションを意識する。
 目の前の審査員に投げかけるように。

⑥専門用語を使いすぎない。
 使う場合は注釈をつける。

⑦ぱっと見て「見やすい!」
 わかりやすい印象を与えることが重要。

⑧フォントは基本統一する方が見やすい。
 見出しと適度な行間を作る。

⑨なんども同じ内容を繰り返さない。
 最初の主張と結論で再度の主張は効果的。

⑩文末は断定調で。
 文末はきっちりと言い切ることが説得力の決め手です。

書類は上限15枚

申請書類は上限を15枚とされております。
書類の数量を定めているのも昨今の状況から推察すると、
殺到する膨大な申請書類を審査する審査員への考慮であり、
出来るだけ負担を軽減するように考えられている、
と思われる方も少なくないと思われます。

確かにその通りですが、おおまかに言うと30枚分の内容を
簡潔かつ解りやすく前述しました彼らのロジックに沿った内容を
15枚までにまとめるということです。


補助金申請に必要な事業計画書のハードルの高さは
どうやらここにもありそうです。

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