2011.01.25
寺尾会計の税務的な毎日
国税庁HPをみてみよう①:国の歳出割合
官庁のホームページ(以下、HP)というと、小難しいことが書かれているイメージがありませんか?
ご想像に違わず、国税庁のHPにも、細かいことがたくさん掲載されています
税理士や税務に携わるものには大切な資料なのですが、一般の方にはあまりなじみのない資料だと思います。
しかし、国税庁のHPには、一般の方、子ども向けのページもあります。
そんなページからいくつかご紹介します。
国税庁のHPはこちら。
平成22年度の当初予算は、92兆2992億円
そのうち、29.6%が、わたしたちの健康や生活を守るために
(社会保障)
22.4%が、国債やその利子の返済のために
18.9%が、地方の財政を補完するために
(地方交付税交付金等)
6.3%が、道路や住宅などの整備のために(公共事業)
6.1%が、教育や科学技術を盛んにするために
(文教及び科学振興)
使われるように予算がたてられていました。
小学校高学年向けの”税の学習コーナー”より。
これをもう少し掘り下げてみてみましょう。
財務省HPにある「平成22年度予算及び財政投融資計画の説明」によると、社会保障対策費には以下の5点が含まれます。
年金医療介護保険給付費
生活保護費
社会福祉費
保健衛生対策費
雇用労災対策費
税金の約30%が利用されている理由がよくわかる内容ですね。
ちなみに、予算では中小企業対策費は0.2%でしたが、10月の補正予算で0.8%程度に増加しました。
昨日1月24日に公表された「平成23年度予算及び財政投融資計画の説明」によると、
平成23年度の当初予算は、92兆4116億円
31.0% 社会保障関係費
23.3% 国債費
18.1% 地方交付税交付金等
5.3% 公共事業関係費
5.9% 文教及び科学振興費
0.2% 中小企業対策費
子ども手当の増額もあり、歳出全体と社会保障費が膨らんでいますね!
by トモヤンクン