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コラム

2010.02.06

トモヤンクンの経営・会計言いたい放題

包括利益って、なんぞや②

最近の会計でクリーン・サープラス関係が保たれていないのは、なぜでしょうか
資産の部が純資産の部に変更された時に、「評価・換算差額等」が純資産の部に計上されることになりましたが、これが原因です
評価・換算差額等は、資産負債を増減するけれども、収益費用を増減させない項目です。
そこで、資産負債の差である純資産の増減として計算される利益額(包括利益)と、収益費用の差として計算される利益額(純利益)が異なってくるわけです
包括利益と純利益に相違が出て来る場合を具体例でみてみましょう
例えば、期首に、現金等(資産)100、借入金(負債)60、純資産40
    期中で、現金売上(収益)80、現金仕入(費用)70
    決算修正で、資産の価値が上がり、評価・換算差額等が10発生
    期末に、現金等(資産)120、借入金(負債)60、純資産60 
だったとします。
すると、財産法で計算した利益(包括利益)は、60-40で20です。
    損益法で計算した利益(純利益)は、80-70で10です。
評価・換算差額等が発生した分だけ、2つの利益額に相違が生じ、
クリーン・サープラス関係がくずれましたね。
次回は、包括利益と純利益及び純資産の関係をご紹介します

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