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コラム

2008.09.20

寺尾会計の税務的な毎日

最先端医療ドラマ ✍ 鏑木蓮『屈折光』

 7月2日に発売された「屈折光」 作者は、鏑木蓮
平成18年に「乱歩賞」を受賞してから待つこと2年。
やっと出版された待望の第2弾 でした。
でも名古屋には、大きい書店でも置いてなくて
手に入れたのは、7月の終わり
実は、推理小説はほとんど読まないのですが、
作者は、昔からの友人なので、賞を取る前から陰ながら
応援してきた一人です。
 今日は、自称 名古屋地区営業部長としてこの「屈折光」
をオススメします。
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 ミステリーなんですけど、トリックというよりは
“人間”が描かれている ところは、受賞作の「東京ダモイ」と同じ。
恋人が変死し、現場近くでBSEの疑いのある牛の白骨体が発見され、
勘当された天才脳外科医の父親が突然倒れ、入院する。
獣医師 内海綾子の周囲で異変が次々と起こる。それを解く鍵は。。。
いったい、この異変が、どこでどうつながるの というわくわく感
とてもおもしろく、時間に制約がなければ一気に読める。
医学用語もわんさか出てくるし、創薬コーディネーターという職業も
よく知らなくて、全く新しい世界でした。
そして、仲違いしていた父娘が入院によって十何年ぶりかに歩み寄る。
お互いの秘められた想いや、一方で脳外科医とその弟子たちが抱えて
いる過去の壮絶な葛藤、それをどう乗り越えたか。
また、死を前にして、生をどうとらえるかなど、とても読みごたえが
ある作品でした。
牧場主の一家などの脇役も「東京ダモイ」同様、魅力的。
何より、作者の登場人物に対する愛情が感じられました。
最後は、父親に反発して獣医師になった主人公でしたが、
今度は、自分の意思で脳外科医になるべく、一からスタート
するというものでした。
脳外科医内海遼一の壮絶な 生きかた は、娘や弟子たちに
多大な影響を与えます。
最近、事務所のホームページの取材でお客様のところに取材に
行く機会が何件かありましたが、そこでもいわゆる「おやじの背中」
を見てきた社長の思いを感じました。
口ではないんだ。生き方を見せることなんだ。
との想いを再認識した次第です。
『屈折光』を読まれた方、ぜひぜひ ご感想をお寄せ下さい
PS ドラマになったらどの役者さんに演じてもらいたいか
   など想像するのもまた楽し
       by きみまろ

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